【全訳】祇園精舎の鐘の声…平家物語・冒頭文

2015年1月19日 9:50 PM

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鎌倉時代の「無常観」を伝える作品。

作者は信濃前司行長と伝えられている。

 

 

 

祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声(祇園精舎の鐘の音には、)

 

諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり(この世のすべての現象は絶え間なく変化していくものだという響きがある。)

 

沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色(沙羅双樹の花の色は、)

 

盛者必衰の理(ことわり)をあらわす(どんなに盛んな者も必ず衰えるものであるという道理を示している。)

 

おごれる人も久しからず(栄えて得意になっている者も、その栄えは続かず、)

 

ただ春の世の夢のごとし(ただ春の夜の夢のようなものである。)

 

たけき者も遂には滅びぬ(勢い盛んな者も、結局は滅び去りため、)

 

ひとえに風の前の塵(ちり)に同じ(それはまるで風に吹き飛ばされる塵と同じようなものである。)

 



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