【全訳】今は昔、竹取の翁といふも…竹取物語・冒頭文

2015年1月22日 4:34 PM

ImgForThum-3443

 

日本最古の物語「竹取物語」。

作者:不明。

平安時代初期(950年頃?)。

 

今は昔、竹取の翁(おきな)といふものありけり。(むかしむかし、竹取の翁(と言う名前のおじいさん)がいました。)

 

野山にまじりて竹を取りつつ、(野や山に入って竹を取って、)

 

よろづのことに使ひけり。(いろいろな物を作る材料としていました。)

 

名をば、さぬきの造(みやつこ)となむいひけ

る。

(竹取の翁の名前はさぬきのみやつこと言いました。)

 

その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。(ある日、竹を取っていると、その中に根元が光る一本の竹を見つけました。)

 

あやしがりて、寄りて見るに、(不思議に思って近寄ってみると、)

 

筒の中光りたり。(竹筒の中が光っていました。)

 

それを見れば、(竹を割って中を見てみると、)

 

三寸ばかりなる人、(9cmぐらいの人が)

 

いとうつくしうてゐたり。 (とてもかわいらしい様子で座っていました。)

 

翁言ふやう、(おじいさんが言うには、)

 

「我、朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて、知りぬ。(「私が、毎朝毎晩みている竹の中にいらっしゃるので気づきました。)

 

子となり給ふべき人なめり」(このお方は私の子どもになられるお方なのかもしれない。)

 

とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。(と言って、手のひらにいれて家に連れて帰りました。)

 

妻の嫗(おうな)に預けて養(やしな)はす。(妻のおばあさんに預けて育てさせました。)

 

うつくしきことかぎりなし。(限りなくかわらしい。)

 

いと幼ければ籠(かご)に入れて養ふ。(とても小さいので、籠の中にいれて育てました。)

 

竹取の翁、竹を取るに、(おじいさんは、竹を取ることを仕事としていますが、)

 

この子を見つけてのちに竹取るに、(この子を見つけてから竹を取りに行ったところ、)

 

節を隔ててよごとに(竹の節と節の間に)

 

金ある竹を見つくること重なりぬ。(金が入っている竹を何度も見つけました。)

 

かくて翁やうやう豊かになりゆく。(こうして、おじいさんはしだいに豊かになっていきました。)

I am text block. Click edit button to change this text. Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit. Ut elit tellus, luctus nec ullamcorper mattis, pulvinar dapibus leo.



10,095
Views